既にいろんなところで話題になってますが、児童ポルノ規制をさらに強化して、18禁マンガ・アニメなんかはおろか「設定上は明らかに18歳以上なのに、見た目が18歳未満に見える人間を性的に描いた表現」の含まれるマンガ・アニメなども規制対象とする
キャンペーンが始まったそうで。
この規制の問題点は
宮台真司氏の意見や
GIGAZINEの記事などにまとまっているので詳細はそっち読んで欲しいんですが、とりあえず私はこの規制強化のキャンペーンには
明確に反対です。 何にせよこの規制強化は表現の自由との絡みで弊害が大きすぎます。
あと似たような話で「児童ポルノの単純所持も違法化」という話があるわけですが、これも外国がやってるからって日本がつきあわなきゃいけない理由がよくわからないんですが。GIGAZINEの記事に書かれてるように、これって「痴漢冤罪のでっちあげ」以上に危険ですし。それに欧米と日本では「児童ポルノ問題」と言っても実際に問題になる内容が違ってて、欧米では主にペドフィリア(
Wikipediaの記述によれば13歳以下を対象とする)が問題とされているのに対し、日本ではむしろ中高生の援助交際の方が問題だったりするわけで(ペドフィリア系の事件を日本で聞くことはかなり珍しいのに対し、援交で捕まる人間の話はしょっちゅう新聞に載ってるわけですから)、問題が違えば当然対処も違って然るべきだと思うんですよねぇ。
世の中一方的に物事を禁止するだけでは不満がたまるだけですし、どこかでガス抜きができる場も用意しておかないと、結局寛政の改革のときの『白河の清きに魚のすみかねて もとの濁りの田沼こひしき』なんて狂歌みたいな世論が高まってくことになるわけで。少なくとも「2次元に逃避する」道は合法なものとして残してあげた方がいいと思うんですが。