毎年恒例
コンピュータ将棋世界選手権の決勝最終局で、優勝候補筆頭の
GPS将棋が
Bonanza相手に時間切れ負けを食らった件。
なんか関連ブログ読んでると、194手目の7八銀打(これで先手玉の詰みが一旦なくなった)を疑問視している人が多いけど(実際ここで7六銀なら詰みだったらしい)、この対局でのGPS将棋の
探索木読んでると、実際にはその前から既におかしい。
この件あまり疑問視している人がいないのが不思議だったんだけど、今日になってぐぐってみたら
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第23回コンピュータ将棋選手権決勝!(kurageのメモ)
のようにちゃんと疑問視している人がいて一安心した。
そもそも184手目の8七角不成(!)って手が常識的にあり得ない手なわけで。将棋の世界で香・桂・銀の3つの駒は「不成じゃないと効きがない」場所が出てくるんで「あえて成らない」選択肢が有効なんだけど、角って駒は「成って不利になることがない」駒なんで、よほどの素人でもない限り「成らない」選択肢を取る意味が無い。
んで
この局面の探索木見てみると…、なんと「8七角不成」を意味する「7687KA」を読んでる探索木が出てこないんですね。
常識的な「8七角成」(7687UM)の方は探索木に入っているし、そもそもこれ見ると「7八歩」(0078FU)で評価点が「-29988」(=ほぼGPS将棋の勝ち)と読んでるのに、なぜ探索木に出てきてすらいない手を指したのか。おそらくは何らかのバグなんでしょうが…。
考えてみれば前回Bonanzaが優勝した2006年の選手権って、自分がマイナビの記者として木更津まで取材に行った選手権で、自分のライターとしての事実上最後の仕事だったんですよね(あくまで現時点で。今後ライター業再開の可能性がないとは言わないので)。そのBonanzaがこーゆー形で2度目の優勝というのはちょっと感慨深いものが。