池田信夫氏のBlogでソフトバンクの携帯電話参入に関するコメントが出ていたのを読んでいたところ、WiMaxに関する誤解がずいぶんと出ていたので、ここで簡単に突っ込み。
・WiMax(IEEE802.16)は本来FWA(Fixed Wireless Access)用のプロトコルとして開発されたものであり、携帯電話のような移動の激しい端末には向かない。
・携帯電話の代替プロトコルに成りうるものとしてはモバイルWiMax(IEEE802.16e)があるが、これはまだ標準化が完了していない(来年前半の完了見込み)。まだDraft段階の仕様を実装した機器すら市場には出てきていない状況なので、とても孫さんといえど使える状況にはないと思われる。
・池田氏が参照している記事に出てくる、WiMaxが利用しようとしている700MHz帯、2.5GHz帯、3.5GHz帯はいずれも免許が必要な周波数帯。あれは単にWiMax機器が技術的に利用可能な周波数帯という意味であって、免許不要で利用可能ということを意味しているわけではない。ただWiMaxではもう一つ5.8GHz帯の利用も計画されていて、こちらはISM Bandということで免許不要で利用可能なので、ここを使うのならまだ可能性はある。
というわけで、少なくとも「別にWiMaxを使えば携帯電話に無理にこだわる必要はない」という意見については、まだ現時点ではWiMaxを携帯電話の代わりに使える状況ではないということで、この意見には同意できず。
ソフトバンクのやり方への疑問自体は私も感じてるところなので、池田氏のそれ以外の意見には同意できるところも多々あるんですが。